2026.05.20

副腎疲労や慢性疲労で苦しいときほど、なぜアルコールを飲んでしまうのか ― 「楽になる」の正体 ―

副腎疲労や慢性疲労で苦しいときほど、なぜアルコールを飲んでしまうのか  ― 「楽になる」の正体 ―

副腎疲労や慢性疲労で苦しんでいる時期というのは、毎日が本当につらいものです。

朝起きるのがつらい。
仕事に行くのもつらい。
帰宅してもつらい。
休んでも回復しない。

つまり、

「楽な時間」が存在しない

状態です。

そのような日々の中で、帰宅後のアルコールだけが、一時的に疲労感を忘れさせてくれることがあります。

アルコールによって前頭前野の働きが抑制されると、脳の緊張や不安、疲労感が一時的に麻痺し、

「少し楽になった」

感覚が生まれます。

しかし、それは根本的に回復したわけではありません。

翌朝になると、疲労感は再び戻ってきます。

むしろ、

睡眠の質の低下
脱水
ビタミンBやミネラル消耗
ミトコンドリア機能低下

によって、副腎疲労はさらに悪化していきます。

つまりアルコールは、

疲労を消しているのではなく、“感じなくしている”

だけなのです。

副腎疲労の方はもともと脱水傾向があり、ミネラル不足も起こしやすいため、アルコールの影響を非常に受けやすい状態にあります。さらにアルコール代謝には大量の栄養素が必要となるため、ただでさえ不足しているビタミンB群やミネラルがさらに消耗してしまいます。

また、アルコールは睡眠導入には見えても、深い睡眠を障害します。その結果、

「寝ても疲れが取れない」

状態がどんどん強くなっていきます。

日本では副腎疲労や慢性疲労の方のアルコール依存が問題になることがありますが、米国ではさらに薬物依存まで進行するケースも少なくありません。

また、発達障害児や自閉症スペクトラムのお子さんを支えるお母さんたちも、日々の緊張とストレスによって副腎疲労状態に陥りやすく、

夜のアルコール
睡眠薬
SSRI

などに依存してしまうケースがあります。

もちろん、それを単純に「弱い」と責めることはできません。

なぜなら、

毎日を乗り切るために必要だった

からです。

私自身も、副腎疲労で苦しんでいた時期は、毎日のようにアルコールを飲んでいました。

そもそも、

「体調が良い自分」

を人生で経験したことがなかったからです。

だから、「少しでも楽になる感覚」に頼ってしまう気持ちは、とてもよくわかります。

しかし今振り返ると、アルコールとは、

汚れた町を、一時的に雪で覆い隠しているようなもの

だったと思います。

見えなくなっているだけで、問題そのものは残っています。

そして、本質的な問題は、

隠せば隠すほど、大きくなっていく

ことが多いのです。

現代は情報が溢れています。

何を信じれば良いのか分からなくなりますよね。

そんな時こそ、

引き算

を意識してみてください。

アルコールを減らす
加工食品を減らす
人間関係を整理する
情報を減らす
刺激を減らす

まずは悪いものを除去する。

そして、

シンプルな生活

を一度試してみてください。

身体は、思っている以上に正直です。
皆さんの身体は本来素晴らしい能力を持っています。
雪を溶かして輝いてください。


スクエアクリニック
副院長
本間 龍介

スクエアクリニック

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