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ヒスタミンタイプとは 真面目な人ほど疲れやすい理由
副腎疲労外来やハイパフォーマンス外来で、多くの患者さんを診てきて感じることがあります。
それは、
「真面目な人ほど体調を崩しやすい」
ということです。
仕事を最後までやり切る。
約束は必ず守る。
人に迷惑をかけたくない。
時間はきっちり守る。
責任感が強く、周囲からは「しっかりした人」と評価されます。
しかし、そのような方ほど、副腎疲労や慢性疲労で来院されることが少なくありません。
私は、このような方を「ヒスタミンタイプ」と呼んでいます。
もちろん遺伝子だけで性格が決まるわけではありません。しかしABP1やHNMTなどヒスタミン代謝に関わる遺伝子に特徴がある方では、ヒスタミンを分解しにくい傾向がみられます。
ヒスタミンというと、多くの方は花粉症やアレルギーを思い浮かべるでしょう。
確かにその通りです。
しかしヒスタミンは、それだけではありません。
脳では覚醒を維持し、集中力や記憶力にも関わる神経伝達物質です。
そのためヒスタミンが高い方は、仕事や勉強への集中力が高く、細かいことによく気付きます。
受験や資格試験、研究職、医療職などでは大きな武器になります。
一方で、その集中力は「休むことが苦手」という弱点にもなります。
仕事が終わっても頭の中では会議が続いている。
寝ようとしても明日の予定を考えてしまう。
「あの時こう言えば良かった」と反省会が始まる。
身体は休んでいても、脳は24時間働き続けています。
だから疲れてしまうのです。
ヒスタミンタイプの方には、アレルギー体質も多くみられます。
アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症、蕁麻疹などで悩んでいる方は少なくありません。
また、ヒスタミンは皮膚だけでなく脳にも作用するため、イライラや不安感として現れることもあります。
私はヒスタミンタイプを「優等生タイプ」と呼ぶことがあります。
学生時代は成績が良く、社会人になっても責任ある仕事を任されます。
しかし、人に頼ることが苦手です。
「自分がやった方が早い。」
そう思ってしまう。
だから仕事を抱え込みます。
副腎疲労外来でお会いする方の多くが、このパターンです。
さらにヒスタミンタイプは食事の影響も受けやすいと感じています。
熟成食品や加工食品、アルコールなどはヒスタミン負荷を高めることがあります。
また、小麦を減らすことで花粉症や皮膚症状だけでなく、「気持ちが楽になった」「イライラしなくなった」と話される方も少なくありません。
グルテンフリーを勧める理由は、小麦タンパク質だけではありません。
加工食品が減ることでヒスタミン負荷や環境毒素への曝露も減り、結果として神経が落ち着く方がいるからです。
ヒスタミンタイプの方に私が一番伝えたいことがあります。
それは、
「頑張り過ぎることが正義ではない」
ということです。
真面目であることは素晴らしい長所です。
しかし、その長所が自分を苦しめることもあります。
休むことも仕事。
人に頼ることも能力。
「今日はここまで」と自分に言ってあげることも、立派な自己管理です。
私は副腎疲労で苦しんでいた頃、「休むこと」に罪悪感を持っていました。
動けない自分を責め続けていました。
しかし今では、休むことも治療の一つだと考えています。
ヒスタミンタイプの方は、世の中を支えている人たちです。
だからこそ、自分の身体を後回しにしないでください。
自分が元気でいることが、家族や職場、そして社会のためにもなります。
真面目だからこそ疲れる。
優しいからこそ無理をする。
私はそんなヒスタミンタイプの患者さんを数多く診てきました。
だからこそ伝えたいのです。
頑張ることより、元気でいること。
それが、長く活躍するための一番の近道だと思っています。
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