2026.05.20

発達障害治療と副腎疲労治療とアルツハイマー病治療の違い ― 本質的には「同じ慢性炎症」を診ている ―

発達障害治療と副腎疲労治療とアルツハイマー病治療の違い  ― 本質的には「同じ慢性炎症」を診ている ―

発達障害児治療、副腎疲労治療、アルツハイマー病治療。
一見すると全く異なる領域に見えます。

しかし長年診療を続けてきて、私自身は、

本質的にはほぼ同じ病態を診ている

と感じています。

もちろん、自閉症スペクトラムの一部には先天的な神経疾患も存在しますし、アルツハイマー病には加齢性変化もあります。しかし近年急増しているADHD様症状や慢性疲労、認知機能低下の背景には、

慢性的な炎症

が深く関与しているケースが非常に多いと考えています。

その炎症の原因は、

* 食生活
* 化学物質
* 重金属
* カビ毒(マイコトキシン)
* ストレス
* 腸内環境

など、極めて多因子的です。

つまり、病名は違っても、

「脳と免疫と代謝が慢性的に炎症を起こしている状態」

として見ると、かなり共通点が多いのです。

ではなぜ、発達障害として出る人もいれば、副腎疲労になる人、アルツハイマー病として出る人がいるのでしょうか。

これは、

* 年代
* 遺伝子
* 環境
* ストレス
* 栄養状態

などによって、表に出る症状が変わるからだと思います。

同じ炎症でも、子どもでは落ち着きのなさや感覚過敏として現れ、中年では慢性疲労や不安、不眠として現れ、高齢になると認知機能低下として現れる。私はそのように捉えています。

そのため、副腎疲労であっても、発達障害児であっても、まず最初に取り組むべきは、

食生活や環境の調整

です。

しかし最近、治療は以前よりはるかに複雑になっています。

その最大の理由が、

感染症

です。

ライム病、HSV、HHV-6、EBウイルスなど、本来は人間と共存していたと思われる感染が、免疫や神経系に慢性的な炎症を引き起こし、症状を遷延化させています。

スクエアクリニックでも、ライム病やHHV-6までマネージメントしなければ改善しない、自閉症スペクトラムや副腎疲労の患者さんが増えてきました。

現在では、遺伝子検査、重金属検査、体内毒素、マイコトキシンなどを調べながら治療を行っています。しかし、これは全員に必要なわけではありません。

まず最初にやるべきことは、

「引き算の生活」

です。

* 食生活を整える
* 加工食品を減らす
* 小麦を減らす
* 芳香剤や防虫剤を減らす
* 睡眠を整える

といった、基本的な生活調整です。

外来で高血圧や糖尿病の患者さんを診ていても感じますが、皆さん「食事と運動が大事」であることは知っています。しかし実践するのは非常に難しいのです。

栄養を専門にしている医師でも、肥満や運動不足の方はいます。それほど、人間は習慣を変えることが難しい生き物です。

その中で、副腎疲労や発達障害治療がうまくいきやすい方には特徴があります。

家族がサポートしている方。
真面目で、きっちり継続できるヒスタミンタイプの方。
そして、「次に倒れたら仕事を失う」といった切羽詰まった状況にいる方です。

つまり、

生活改善を“継続”できるかどうか

が、慢性疾患治療の本質なのだと思います。

副腎疲労も発達障害も、短距離走ではありません。

慢性疾患として捉え、

長く続けられる生活リズムを作ること

が最も重要です。

家から小麦食品を減らす。
毒素となるものを減らす。
周囲に宣言して逃げられなくする。
運動もパーソナルトレーニングなどを利用し、継続できる環境を作る。

私自身も、何度も失敗しながら元気になりました。

グルテンフリー生活も運動習慣も、完全に習慣化するまでには長い時間がかかりました。

禁煙や禁酒もそうですが、

一回で成功しなくてよい

のです。

何回でも挑戦すればよい。

同志として、心から応援しています。

そして最後に。

人間関係のデトックスも、お忘れなく。

写真はグルテンフリー・カゼインフリー・シュガーフリーのケーキです。

スクエアクリニック

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