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カテコラミンタイプとは 「戦える人」は、休むことが苦手
副腎疲労外来やハイパフォーマンス外来で診療をしていると、「どんな困難にも立ち向かえる人」がいます。
仕事で大きなトラブルが起きても冷静に対応する。
会社を立ち上げる。
新しいことに次々と挑戦する。
プレッシャーがかかるほど力を発揮する。
周囲からは「メンタルが強い人」と評価されます。
私はこのような方を**「カテコラミンタイプ」**と考えています。
もちろん性格を一つの遺伝子だけで説明することはできません。しかしCOMTやMAOAなど、カテコラミン代謝に関わる遺伝子を診ていると、このような傾向を持つ方が少なくありません。
カテコラミンとは、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンなどの神経伝達物質です。
これらは「戦う」「集中する」「決断する」ときに必要な物質です。
人類が危険から身を守るために獲得した、とても重要なシステムでもあります。
このシステムがうまく働く方は、経営者や医師、営業職、アスリートなど、常に決断を求められる仕事で力を発揮することが多くあります。
しかし、どんな能力にも裏と表があります。
カテコラミンが高い状態は、アクセルを踏み続けている状態でもあります。
仕事が終わっても頭が休まらない。
休日でも次の仕事を考えている。
寝る直前までスマートフォンやパソコンを見ている。
「休む」という感覚が分からなくなってしまうのです。
若いうちは、それでも走り続けることができます。
しかし40代、50代になると少しずつ変化が現れます。
疲れが抜けない。
眠りが浅い。
血圧が上がる。
動悸がする。
イライラしやすい。
そして、ある日突然動けなくなる。
私はその状態を副腎疲労外来で数多く診てきました。
周囲は「なぜあんなに元気だった人が」と驚きます。
しかし本人は、何年も前から身体が限界を訴えていたのです。
それを無視して走り続けてしまった。
カテコラミンタイプの方は、「頑張ること」が得意です。
だからこそ、「休むこと」が苦手なのです。
また、このタイプはコーヒーやエナジードリンクを好む傾向があります。
カフェインによってさらにカテコラミンを高め、無理やりパフォーマンスを維持しようとします。
疲れているから飲む。
また疲れるから飲む。
その繰り返しが、さらに神経を興奮させる悪循環になることがあります。
私は外来で、
「先生、仕事が好きなんです。」
という患者さんによく出会います。
それ自体は素晴らしいことです。
しかし、本当に好きなのか、それともカテコラミンによる興奮状態が「やめられない」だけなのか、一度立ち止まって考えてみることも大切です。
スクエアクリニックでは、このような方に対して、単に疲労を取ることだけを目標にはしません。
神経伝達物質のバランスを整え、ミトコンドリアをサポートし、睡眠の質を改善し、必要に応じて解毒や腸内環境の改善も行います。
大切なのは、
アクセルを強くすることではなく、ブレーキも正常に働く身体をつくることです。
私は、優秀な経営者や一流のアスリートほど、「休む技術」を持っていると感じています。
最高のパフォーマンスとは、常に100%で走ることではありません。
必要な時に100%を出し、それ以外の時間はしっかり回復する。
それが長く第一線で活躍できる人の共通点です。
カテコラミンタイプは、社会を動かす力を持っています。
新しい挑戦をし、困難に立ち向かい、多くの人を引っ張っていく存在です。
だからこそ、自分の身体まで犠牲にしないでください。
戦い続けることが強さではありません。
必要な時に休めることも、本当の強さなのです。
私は、そんなカテコラミンタイプの方々が、長く元気に活躍できるようサポートしていきたいと思っています。
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