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ミトコンドリアタイプとは 元気な人ほど「エネルギー」を大切にしている
副腎疲労外来やハイパフォーマンス外来を続けていると、同じ年齢でも驚くほど元気な方がいます。
朝から夜まで仕事をしても疲れない。
仕事が終わってからジムへ行く。
休日は家族と遊び、趣味も楽しむ。
一方で、少し仕事をしただけで一日中動けなくなる方もいます。
この違いは何でしょうか。
私は、その答えの一つがミトコンドリアにあると考えています。
ミトコンドリアは細胞の中でATPというエネルギーを作る工場です。
脳も、心臓も、筋肉も、免疫細胞も、すべてミトコンドリアが作ったエネルギーで働いています。
つまり、
人生の元気さは、ミトコンドリアの元気さで決まる
と言っても過言ではありません。
スクエアクリニックではSNPs遺伝子検査を行っていますが、ミトコンドリア機能に関わる遺伝子には個人差があります。
例えばPPARGC1A(PGC1α)は、ミトコンドリアを新しく作る司令塔のような遺伝子です。この働きが弱いタイプでは、エネルギー産生が低下しやすく、疲れやすさにつながることがあります。
SIRT1はミトコンドリアの老化を防ぎ、細胞を若々しく保つ働きがあります。
PDK4は糖と脂肪のエネルギー利用を調節する遺伝子で、代謝の柔軟性に影響します。
PARP1はDNA修復に重要ですが、慢性的な炎症や酸化ストレスが続くと過剰に働き、NAD⁺を大量に消費してしまいます。その結果、ミトコンドリア機能が低下し、疲労感につながることがあります。
さらにSOD2はミトコンドリア内で発生する活性酸素を処理する重要な抗酸化酵素です。この働きが弱い方では、酸化ストレスの影響を受けやすくなります。
UCP2はミトコンドリアのエネルギー効率や酸化ストレスの調節に関与し、代謝の個人差を生み出す遺伝子の一つです。
もちろん、遺伝子だけですべてが決まるわけではありません。
私は副腎疲労、Long COVID、発達障害、アルツハイマー病などを診療していますが、どの疾患でも共通して感じるのは、
ミトコンドリアは生活習慣の影響を非常に受けやすい
ということです。
睡眠不足。
加工食品。
アルコール。
慢性的なストレス。
マイコトキシン。
グリホサート。
重金属。
HHV-6やEBウイルス、ライム病などの慢性感染。
これらはすべて、ミトコンドリアへ負荷を与える可能性があります。
だからスクエアクリニックでは、サプリメントを飲む前に、
「何がミトコンドリアを傷つけているのか」
を考えます。
解毒をサポートし、腸内環境を整え、睡眠を改善し、必要な栄養素を補充する。
その上で、リボフラビン、コエンザイムQ10、カルニチン、NAD関連サポートなどを組み合わせ、患者さん一人ひとりに合わせたミトコンドリアサポートを行っています。
私はいつも患者さんにお話しします。
「人生は気合いではなく、ATPで動いています。」
気合いで頑張れるのは一時的です。
エネルギーが作れなければ、脳も筋肉も免疫も働きません。
だから私は、これからの医療は病気を診るだけではなく、
「ミトコンドリアを守る医療」
になると考えています。
元気とは才能ではありません。
毎日休まず働いてくれているミトコンドリアからの贈り物なのです。