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副腎疲労という「サイン」 ― 厄年のように身体を見直すきっかけとして ―
副腎疲労の治療の中心は、現在でも
食事療法と生活習慣の改善です。
一方で、副腎疲労という概念については、
「科学的根拠が乏しい」
と指摘されることも少なくありません。
この点については、私自身もある意味では同意しています。
というのも、副腎疲労の指標として語られることの多いコルチゾールは、
患者さん一人ひとりのストレス量や生活背景をすべて反映できるわけではなく、
測定値と実際の体調が必ずしも一致しない
という臨床的な限界があるためです。
つまり、
副腎疲労は単純な数値で定義できる状態ではない
と言えます。
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それでも「副腎疲労」という言葉を使う理由
ではなぜ、この言葉をあえて使うのでしょうか。
それは、
自分の身体と生活を見直す“きっかけ”として非常に有用だからです。
米国では「Adrenal Fatigue(アドレナルファティーグ)」という言葉が、
日常会話の中でも使われることがあります。
これは単なる医学用語というよりも、
* 最近働きすぎていないか
* 生活が乱れていないか
* 無理を続けていないか
といったことを確認するための共通言語のような役割を持っています。
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日本における「厄年」との共通点
日本には古来より「厄年」という考え方があります。
特定の年齢において、
* 身体の変化
* 環境の変化
* 心身のバランスの乱れ
が起こりやすいとされ、
生活を見直す一つの節目として捉えられてきました。
近年では、厄年とされる年齢が
実際に疾患リスクが高まる時期と重なる
ことも指摘されています。
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副腎疲労もまた「現代の厄年」
私は、副腎疲労という概念も
現代における“厄年”のようなもの
として捉えることができるのではないかと考えています。
明確な病気と診断される前の段階で、
* 疲れが抜けない
* 朝がつらい
* イライラする
* 集中できない
といった変化を感じたとき、
それは単なる気のせいではなく、
身体からのサイン
である可能性があります。
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早めに立ち止まるという選択
そのサインに気づいたときに、
* 食事を整える
* 睡眠を見直す
* 生活リズムを整える
といった基本的な介入を行うことが、
将来的な大きな疾患の予防につながる可能性があります。
副腎疲労という言葉は、
診断名ではなく「気づきのきっかけ」
として活用することに意味があると感じています。
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最後に
私自身も副腎疲労を経験したことで、
人生の捉え方が大きく変わりました。
無理をすることよりも、整えること。
頑張ることよりも、続けること。
そうした価値観に変わったことで、
今はとても穏やかに、そして幸せに日々を過ごしています。
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皆さんもぜひ、
ご自身の身体の声に耳を傾けてみてください。
そして、笑顔で過ごせる毎日を大切にしていただければと思います。
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スクエアクリニック
副院長
本間 龍介
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