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健康法にも賞味期限がある 20代の健康法を、50代でも続けていませんか?
健康法にも賞味期限がある
20代の健康法を、50代でも続けていませんか?
若い頃に自分に合っていた健康法を、そのまま何十年も続けている方がいます。しかし私は、健康法は年齢に合わせて変えるべきだと考えています。
20代では徹夜をしても翌日仕事ができました。多少食生活が乱れても、運動不足でも、身体がカバーしてくれます。パンとコーヒーだけで朝食を済ませ、夜遅くまで仕事をして、そのまま飲みに行く。それでも翌朝には普通に起きられた方も多いでしょう。
しかし、40代、50代になって同じ生活を続ければ、当然身体の反応は変わります。
遺伝子そのものは基本的には変わりません。しかし、身体は変わります。筋肉量、ホルモン、腸内環境、ミトコンドリア機能、睡眠の質、アルコールへの耐性、回復力など、さまざまなものが年齢とともに変化します。
それなのに、食生活や健康法だけ20代のままというのは少し不思議です。
私は「健康法にも賞味期限がある」と思っています。
例えば若い頃はランニングだけで十分だった人も、年齢を重ねれば筋肉を維持するために筋力トレーニングが必要になるかもしれません。若い頃は好きなだけ糖質を食べても太らなかった人が、同じ食生活で内臓脂肪が増えることもあります。以前は毎晩お酒を飲んでも平気だったのに、最近は翌朝まで残るようになった。それも身体からの大切な情報です。
逆に、年齢を重ねたからといって、何でも減らせばよいわけでもありません。食事量を減らし過ぎればタンパク質や必要な栄養素まで不足しますし、健康のために始めた過度なファスティングや糖質制限が、かえって体調に合わなくなることもあります。
大切なのは、昔の成功体験に固執しないことです。
「この食事で昔痩せたから」「このサプリメントを20年間飲んでいるから」「昔から1日2食だから」。
それが悪いわけではありません。ただ、今の身体にも本当に合っているのかは、ときどき確認した方がよいでしょう。
車も10年乗ればメンテナンス方法が変わります。家も築20年になれば手入れする場所が変わります。人間の身体だけ、20歳の頃と同じメンテナンスでよいはずがありません。
そして年齢だけでなく、人生のステージによっても身体は変化します。受験、就職、結婚、妊娠・出産、子育て、昇進、更年期、介護、退職。その時々でストレス量も睡眠時間も運動量も変わります。
健康法は、自分の人生に合わせて変えてよいのです。
むしろ「これが絶対に正しい健康法だ」と一つの方法に固執することの方が、私は危険だと思っています。
20代には20代の身体があります。40代には40代の身体があり、60代には60代の身体があります。
老化に抵抗することも大切ですが、年齢による変化を理解して、その時の身体に必要なものを与えることはもっと大切です。
健康とは、若い頃の自分を無理に維持することではありません。
今の自分の身体を知り、今の自分に合った生活へアップデートし続けること。
昨日まで正しかった健康法を変えることは、負けでも失敗でもありません。
身体が変わったのですから、健康法も変えてよいのです。
私はそれが、年齢を重ねながら元気に生きていくための、とても大切な考え方だと思っています。